「うわ~!!きれい!!」


椿が部屋の扉を開けると、列車の中とは思えないような空間が広がっていた。

畳張りの床に少し大きな黒塗りのテーブル。
窓際や寝室などさり気ない所に一輪挿しの花が飾られている。


「ここ風呂だな。」
「こっちはベットルームか。ひとつベットが足んねぇし(怒)」
「お前は、そこの畳で雑魚寝してたらいいべさ(笑)」
「っんだと(怒)」


緑涼と隼丸は、相変わらずの様子。椿は、そんな二人をよそに部屋に置かれていた急須を火に掛け、茶を入れる準備をするのだった。