「すまんな、こんな奴で(笑)自分を“美化したい”ちょっと痛い奴なんだ。気が向いたら覚えてやってくれ。」


「ちょ、おま・・・」


慌てる隼丸をよそに、男は自分の名前を名乗る。


「俺の名前は、弦九朗(げんくろう)。閻魔大王の側近、兼、陸のすべてを支配してるもんだ。よろしくな(笑)」


「よ・・・よろしくおねがいします・・・」



少しほっとした椿。しかし、彼の身体から湧き出る酒の臭いに耐え切れずにいた。


その頃、1階のリビングでは・・・


「深波君、頭上げて!!」

「いや・・・だって・・・」


緑涼、禮漸、そして蓮流に頭を下げる深波の姿があった。