その姿を見て、そこにいたみんながほっと肩をなでおろす。そこに、蓮流と深波に連れられた禮漸と隼丸がリビングにやってくる。

「何でこいつ・・・大王様!!」

驚いた隼丸は、思わず頭を下げる。

「そんなに気を使わなくていいから。」
「いえ、でも(慌)」

慌てる隼丸に「こいつに頭下げなくていい、腐るぞ。」と言う凛香。しかし隼丸は「でも、奥方様!」と慌てたままで聞き返す。


「腐るぞ(怒)」


その言葉を聴いた瞬間、隼丸だけでなく、そこにいた誰もが、自分の体温が下がっていくのを感じていた。しかし・・・


「凛香、腐るって(笑)」


一人だけ体温が上昇していた・・・


「清澄さん!このレシピ俺にも教えてください!」
「いいですよ。」


そういいながら、キッチンから出てきた風燕と清澄。そして、彼らの手には今日の朝食が。


「緑涼さん、事後報告で申し訳ないのですがキッチンを少しお借りしました。申し訳ございません。」
「いやいや!こちらこそ朝食を・・・すいません。」


お互いに頭を下げる緑涼と清澄。そして、全員が座り、食事が始まった。