(7・1AM6:00)
「椿ちゃ~ん!!」
緑涼の部屋にいる椿の足元にちょこんと座る火燐。狐姿の彼に椿は「火燐・・・さん・・・?」と眠そうな声で尋ねる・・・。
「ねぇ、みんなで出かけよう!!」
「おで・・・かけ・・・?」
「うん!!だから、椿ちゃんも・・・ほら!!」
火燐に促されるように、椿は自分お部屋に戻ろうとするが・・・
“静カニシテモラオウカ・・・”
弦龍の声が、椿の動きを止めていく・・・。
「椿ちゃん。」
足元を見ると、火燐がぴたっとくっついていた。そして、椿をじっと見ると「僕も一緒だから、大丈夫!!」というと、ふわふわした尻尾で足をぽんと叩く。椿は、首を縦に振ると静かに部屋のドアを開けた。