そして朝が来て、祇儀が子供達の様子を確認する。

「もう大丈夫!よくがんばったな(笑)」

そう言って、眠っている彼らの頭を静かになでた。そして、正嗣は彼らを抱え上げる。
大人たちは、静かに首を縦に振ると正嗣は山を下りていく・・・

「旦那!!」

正嗣の背中に向かって弦九朗は、そう呼びかけた。


「そいつらを・・・火燐と風燕をよろしくお願いします!!」


そう言って、深々と頭を下げる。すると正嗣は、ゆっくり振り返ると「了解!」と言ってまた、山を降りていった・・・