「ぅうあぁ・・・ぃ痛って~!!」
「お兄ちゃん動かないで!!」

必死で弦龍の傷口を塞ごうとする虎黎。しかし、あまりの激痛で弦龍が暴れてしまうのでなかなか治療が出来ない。


「もう!!動かないの!!」


虎黎は、そういいながら弦龍に術を掛け眠らせる。そして、ほっとしながら「こんな傷、すぐに治してあげるからね、お兄ちゃん。」と言って右腕に手を当てた。


数十分後

跡形もなく、きれいにふさがった傷口。
ぐっすり眠る弦龍の顔を見てほっとした虎黎は「お兄ちゃん・・・。」とつぶやき、そっと額をなでる。