「ど~すっべかな・・・。」
悩みながら、注文を確認する緑涼。
パソコンの画面越しに写る椿の姿、屋根裏部屋から出てこない禮漸のことが心配で仕方なかった。
コンコン・・・
「ほ~い。」
緑涼がドアを開けると、そこには弦九朗の姿が・・・。
「なしたべ?」
「ちょっと話したいことがあってな・・・」
弦九朗は、そういうと椿の様子を伺っていた。緑涼は「椿がいないほうがいいべか?」と尋ねると「できれば・・・。」と歯切れの悪い口調で返す。
「・・・椿。」
「何・・・。」
「蓮流の部屋に行こうか。」
そういうと、緑涼は椿を抱えて部屋のドアを閉めた。
コンコン
「は~い。」
蓮の部屋には、深波もいた。そこに、うつ向き気味の椿を抱えてやってきた緑涼に驚きながらも「どしたの?」と尋ねる。
「ちょっと、弦九朗と話があるから。」
その言葉におぼろげながらも何かを理解した蓮流と深波は、静かに椿を受け入れた・・・
部屋を出た、緑涼は再び自分の部屋に戻ると、待っていた弦九朗の前に胡坐をかいて座る。
「すまんな。」
「いや、で、話ってなんだべ?」
重い空気の中、二人の会話が始まった。