部屋中に響く禮漸の声。
その目を見た弦龍は、呆れた表情で「変わったな・・・お前・・・」とつぶやき、刀を抜こうとした。その瞬間、彼の右腕に激痛が走る・・・



「させねぇぞ・・・絶対に・・・。」



隼丸の銃口から少ない煙が上がっていた。
立ち上がり、銃口を向けながら弦龍に近づく隼丸。そんな彼を弦龍は睨み付けながら「近づくんじゃねぇよ!閻魔の犬が!!」と叫び、自分に結界を張り威嚇する。


しかし、隼丸は無言で銃口を向けて近づこうとするのだが・・・



「お兄ちゃんに何すんのよ!!」



一部始終を見ていた虎黎は、持っていた扇子で深波と弦九朗を無理やり吹き飛ばすと、すぐさま弦龍の元へ歩み寄る。


「ここは一旦引こう、お兄ちゃん!」
「お前は黙ってろ!」
「その怪我で何が出来るのよ・・・お兄ちゃん!!」


そういうと、弦龍の刀を抜き、隼丸に向けながら縁側へと向かっていく・・・


「さようなら、みなさん。」
「俺達の邪魔はさせねぇ・・・逃げ切ってやっからな。」


そういうと、彼らは姿を消した・・・。