大広間では、先に到着していた蓮流と祇儀、そして香澄とその側近たちがソファーに座って時が過ぎるのを待っていた。

「緑涼さん!!」
「蓮流!!大丈夫べか?」
「僕は大丈夫です!あれっ、禮漸さんは?」

蓮流のその問いに緑涼は、あわてて椿を火燐に預け、耳打ちをする。
“弦龍と虎黎と一緒だ。”と・・・
「じゃ、後で合流ですね?」
「そうそう。」
彼らはその場を取り繕うように、口裏を合わせた。椿にわからないように。