プ~ッ・・・
船は、港から何事もなく出航した。
船内は、木造のレトロな作りでありながら、開放感のある空間が広がっている。客室はシンプルな作りになっていた。
「うわ~っ!なんか吊ってあるべ!!」
「ハンモック・・・(驚)」
火燐と風燕は驚き。そして、うれしそうにハンモックに乗りはじめた。
「お前ら!そんなに暴れたら壊れるだろ!!」
「そうだよ!」
と言ってる蓮流も思いっきり左右に動かしている。
「お前もだべや!!」
「とりあえず降りなさい!!」
緑涼と禮漸の一声でハンモックから降りる風燕たち。そんな彼らをよそに、椿はソファにちょこんと座っていた。