数年前
「瀧蒸!久しぶりじゃん!!」
骸と瀧蒸は幼馴染で幼い頃はよく遊んでいた。
「で、家に帰ってみたら違う奴が占拠してたと(笑)」
「マジで知らんかったぞ、あれ(怒)」
「もうここで住みな!その子達も一緒に(笑)」
この子達、というのも、瀧蒸が屋敷を出るとき、内緒で尚澄がくっついて来てしまったのである。そして、当時“絶賛家出中”だった涼香と街で遭遇。そのまま、涼香もくっついて来てしまったのだ。
「すまねぇな(笑)」
「いいって、いいって!ここ、この前“ぶんどった”ばっかだから(笑)」
「ぶんどったって・・・(笑)」
「いや~あまりにも“つっかかってくる”からさ~(笑)」
「手を出しちゃったと(呆)」
「こいつがね(笑)」
骸はそういいながら光の顔を見つめる。すると、光は顔を下に向けてその場で体育座り。それを見た涼香は「こいつなんなん?」と首をかしげた。
「大丈夫だよ。僕達何もしないから(笑)」
「・・・本当?」
尚澄のその声を聞いた光は、すぐにニコッと笑った。
そんな事で同じ屋根の下、暮らしている。
そんな彼らが、なぜ椿達そして凛香達を標的にしているのだろうか・・・。