「月見!!大丈夫か!!」
朱桜が仲間を連れて乱入。急いで月見を連れ帰ろうとするが・・・
「痛い。」
月見は、右足を引きずっている。それを見た風燕は「足、くじいてるんじゃねぇか?」と言って、座るように進めた。しかし、朱桜の仲間たちが風燕を睨みつけいう事を聞こうとしない。それを見た月見が「みんな大丈夫だから、座ろう。」と諭すのだった。
「火燐、湿布あるか?」
「たぶん、冷蔵庫にあるべ。」
「蓮流、氷水用意して。」
「了解。」
「緑涼、禮漸、凛香さんに連絡して。」
「わかったべ。」
風燕は、月見の足の腫れを見るとみんなに指示を出していく。椿はその間にキッチンへと向かい沢山のコップを用意し、鍋に牛乳を入れ暖める。
「あんまり暖めないほうがいいか。」
そういうと、温度を確かめると、少し砂糖を加えかき混ぜると火を止めた。
ホットミルクが、沢山のマグカップに注がれていく。それを大きなお盆に載せるとリビングへと運んでいく。
「どうぞ。」
椿はそういいながら、ホットミルクを渡していく。朱桜も始めは警戒していたが安全だと悟ったのかミルクを口にする。仲間たちもそんな朱桜の姿を見るとほっとしながらミルクに口をつけるのだった。
「急患どこじゃ?」
縁側から入ってくる凛香と広重。凛香は月見達を見るなり、大きなため息をつくと「とうとうばれたな。」というと、湿布の張られた足の腫れの状況を確認し、安心した表情で「日にち薬といったところじゃな、捻挫じゃ。」と話す。そして、携帯電話を取り出すと、どこかへとかけ始めた・・・。