「あれ?なんか外が騒がしいべな~。」

畑で、野菜を収穫していた緑涼が騒ぎに気づいてしまう。それを見た月見は朱桜に「ばれちゃってる!!」と言ってその場を後にするよう合図を出す。しかし、朱桜を掴んで離さない橙梓。そんな兄を朱桜は・・・


「も~うっ!帰るから、家に帰るから離してよ!!」
「本当?本当におうちに帰るな!」
「うん。」

橙梓が腕を離した瞬間「誰が帰るか、ば~か!!」と言って、橙梓を蹴り飛ばして仲間と一緒に逃走。橙梓は蹴られた場所を押さえながら「お兄ちゃん、許さないから!!絶対迎えに行くからな!!」と叫んでいた。


「あ~あっ。また逃げられちゃったね。」
「どうしてあんな子になっちゃんたんだ。昔はもっとかわいい子だったのに(泣)」


泣き崩れる橙梓を慰める蒼。そんな彼を見かねて、蒼は携帯である場所に連絡するのだった・・・。
その頃、朱桜と月見は裏山の祠の前で休憩中。仲間達と屯しながら、キセルを銜える朱桜。その横で、ぼーっと森の景色を眺める月見。ただ、時間が過ぎるのを待っていた・・・