「この子が…例の。」

「あぁ、そうだ。」

例の……って、え?

あたしのことですか?

え、えぇえー!

あたし、そんなに有名になっちゃってる感じですか?

いや~照れますなぁ。

「…おい、こいついきなりニヤけ始めたぞ、大丈夫か?」

「……多分大丈夫です。」

あのー…全部聞こえてますけど?

失礼ですよね、それ。

「ゴホン…お前、その格好どうしたんだ。」

…はい?

い、いやどうしたと言われても貴方たちの格好の方が変ですよ?

だって着物っていうか…袴?着てるし…髪だってポニテだし…。

袴はまだしもポニテって……。

「おーい。話し聞いてるのか?」

「はっ…はい!聞いてます!」

「じゃあ答えろ。」

「答えろ…と言われましても。あたしからすれば貴方たちの格好の方が変なんですけど。」

そういうと二人は顔を見合わせた。

「……確定、だな。」

「ですね。」

え?

ちょ…何が!?

何が確定したの!?