__1863年 4月

沖田side

今日も僕はいつも通り、京の平和を守るため巡察をしていた。

タッタッタッ

「沖田さん!」

「どうしたの?」

「副長から伝言で、至急屯所に戻ってこい、とのことです。」

「ハァ…何かめんどくさいことが起きたみたいだね。最近は平和だったのに…。」

そう、ここ最近は争いごとなどもなく、平和だったのだ…。

なのに……!!

「フフフ…何処のどいつが問題を起こしたのかは知りませんが、そいつには一発かましてやらなければなりませんね。フフフフ」

隊士は顔を蒼くした。

何故なら沖田が敬語で喋っているときは上司の前か、完全にキレているときだけ。

今は沖田の上司は居らず、いるのは部下のみ…つまり沖田は完全にキレているのだ。

「で…っでも、もしかしたら嬉しい知らせかもしれませんよ?それに永倉さん何だか面白いことが起きたと、呟いてましたし。」

「そう、ならいいんだけど…。」

沖田が敬語でなくなったことに隊士たちはホッとした。