「花、夕飯できるまでもう少し時間掛かりそうだから上でゆっくりしていていいんだぞ、それに大会でつかれているだろ?」
「うん、そうしとくよ。そういえばあたし個人の部で優勝したんだよ!」
「おめでとう!よくやったぞ流石俺の妹だ!」
そういってあたしの髪をわしゃわしゃするお兄ちゃん。
痛いし、髪はボサボサになるけど……。
お兄ちゃんに頭を撫でて貰うのはなんだか心地良くて好きだ。
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「じゃじゃーん!新撰組物語ー!」
おっと……独り言を言ってしまったぞ。
ま、前から欲しかったものがようやく手に入ったのだからしかたがない。
元々新撰組が好きってわけでもないし…歴女ってわけでもないんだけど…。
新撰組は…
幕末の美剣士、沖田総司!
魁先生、藤堂平助!
鬼の副長、土方歳三!
などなど有名な剣士がたくさんいるのだ。
剣道が恋人なあたしにとって幕末の剣士は神様のようなもの。
そして有名な剣士がたくさんいる新撰組はあたしの脳内では大神様の位に位置するのだ。