「…聞いて驚くなよ。」

「…はい。」

な…何か驚くようなことがあるのだろうか……。

実は貴女は魔法少女だったのデス☆

僕と一緒に敵を倒して!

とか?

ないないないない。

どんだけロマンチックなんだあたしの思考は。

んー…あとは……

ここは死後の世界です。

貴女は死んでしまったのです。

みたいな!?

……うん、これもないかな~。

「お前は…。」

ゴクリ

「150年前の江戸時代にタイムスリップしてきてしまったんだ。」

え?

「うっそだ~。そんなの、きみは魔法少女の素質がある、魔法少女になって僕と一緒に戦って!…って言われるのと同じくらい無いですよ~。」

ん?

あれ…でも

この人たちの服装も髪型も

この部屋も……。

本当に今が江戸時代だったら辻褄があうぞ……?

もしかして…

本当に…

あたし、タイムスリップしちゃってるんじゃ……。

「アハハハ…アハ……ハ……………えぇええええぇ!?」

「反応遅っ!」

「遅いですね~。」

ど…どどどどどうしよう!

あたし、タイムスリップしちゃったぁああ!?