マンションについて、お兄ちゃんにも会いに行った。
お兄ちゃんと真尋くんと3人で話をして、明日は午後に家に向かうことにした。

話が終わり、お兄ちゃんの部屋を出るとき、お兄ちゃんが真尋くんに、
「じゃあ、明日な。
真尋。千夏のこと、頼んだからな」
と言っていた。
それに対して真尋くんは
「もちろん!
安心して任せてくれ!」
と、答えてくれた。

真尋くんの部屋に戻り、再度、身支度を整えて試写会に出掛けた。
外に出ると、真尋くんは手を繋いでくれた。
「千夏が迷子にならないように」と、いつも一緒に歩くときは手を繋いでくれる。
東京は人が多いし、歩くのが早いから少しでも立ち止まったら、はぐれてしまいそうだから、繋がっていると、すごく安心する。