だからえっと・・・。
私はそのぉ・・・、たまたま今日来てただけで・・・。
ここに住んでるのは、春君で・・・。
でも、今更言えない感じ。


「私は北村志乃ね?これからよろしく。」


うぅ・・・。
もう後には引けない。


「よろし・・・」


そう言おうとすると、後ろからパタパタと足音がする。


・・・春君だ。


「笑美ぃ?誰ぇ・・・?」


あくび混じりの声。
・・・やっと来たぁ。


「誰・・・。」


私の後ろに居て、表情は分からないけど。
何か・・・変?


「春く・・・」


また遮られた声。