ーピーンポーン。


「春君ーーー!誰か来たよ〜!」

「うぅん・・・。」


って言っても、春君はまだ夢の中。


ーピーンポーン。


「春君〜〜〜〜!」


ーピーンポーン。


いっこうに鳴り止まないチャイム。
起きない春君。


「笑美出てぇ?」


あ。起きた。


ーピーンポーン。


「はいはいはぁーい!!!」


チャイムが鳴り終わらない内に。そう思って、急いで玄関に向かう。


「はぁーい・・・。」


ドアを開けると、綺麗な女の人が見えた。


(モデルさんみたい・・・。)


スラッとした体に、綺麗な顔立ち。圧倒された。


「あ、すいません。隣りに越して来た、北村です。つまらない物なんですが・・・、」


北村さん?は、そういって紙袋を手渡して来た。


「あ。よろしくお願いします・・・・。」


私がよろしくしても意味ないような気がするんだけど・・・


「もしかして、一人暮らしですか?」


「え、ええっとー・・・」


一人暮らしっていうか、私はここの住人じゃない。


「よかったぁ・・・。一人暮らしの女の子が隣りで!」