「おーはよー、」


と、軽く挨拶をした。


「おはよー!今日はセーフ?アウト?」


クラスメートの一人が顔を輝かせて聞いてきた。


「セーフ!!!」


と自慢げに言うと笑って、


「よかったね〜。」


と一言いってくれた。


「今日も走って来たんだ?」


何とも言えない、きわどい顔で、私を迎えてくれたのは、
親友の『渚沙』。


「うん、まぁ?」


「ちょっとは、早く起きなよ〜」

と、眉をしかめて言う。


「だって、眠いんだもん」

こんな私の事をずっと、生まれた時から見捨てないでいてくれるすごい奴。


浜中 渚沙〈ハマナカナギサ〉(13)
サバサバした性格で、成績優秀、その上、運動神経もいい。
もちろん彼氏がいる。
笑美とは、親同士が仲の良い為、生まれた時からの付き合い。


「渚にあんま迷惑掛けんなよ〜」


「恵大に言われたくないから。」

「はっ!?笑美、さりげなく酷くね?」


渚沙にゾッコンなこの人は、
渚沙の彼氏『恵大』


「恵大さぁ〜、自分のクラスに戻んなよ。」


「えぇ〜、いいじゃん俺、このクラスが良かったし。」


「あと二ヶ月で変わるんだからいいじゃん、」


「えーやだー、」


ぐずる恵大に、渚沙が一言言い放った。


「キモい、ばいばい。」


手をヒラヒラさせて、一応見送ってる渚沙。


渚・・・、
今、恵大すごいガーン!!って感じの顔してたけど、
いいの・・・・・?


「いいのっ!」


私の心を見透かしたように、
そう言った渚沙。
まぁ、あれが二人のカタチなんだけどね?