正直、お母さんが
何て言うのか。

気になって仕方がなかった。


いくら春君でも、
反対されるかもしれないし。


それは春君も
同じだったと思う。


何秒単位の時間が、
やけに長く感じた。


「いいわよ、」


『はっ!?』


あっけらかんとした表情に、
もの凄いさっぱりとした
言い方で、
こっちがびっくりして
思わず声が揃った。


「あらやだ、そんな事で緊張してたの???あはは、」


お母さんは笑いながら
台所に立った。


「そうと決まったら、さっさと準備しちゃいなさい。全く何を言うかと思ったら〜」


あまりにもさっぱりしてたから、
春君と顔を見合わせて笑った。


その後は、
お母さんと話しながら
引っ越しの日を決めていった。
どうせなら春君が休みの日がいいから、春君の予定を中心に。


そんな感じで思っていたよりも話しは順調に進んでいった。