『ファンの子が居ったって、春馬が居らな意味ないやんか・・・・』


春馬が居らなくなったテーブルで、一人、泣いてた。


溢れる涙は止まらんかった。


何年分もの想いが、


目から溢れたんかな?


私やって・・・・・・


私やって。


本気で好きやったのに。


あんな笑顔・・・・・


反則やんか。


負けた、って初めて思うたんやで?


麻子と笑美じゃ名前からして負けとるやんか。


正直。自分より可愛い思うた相手なんか居らへんかって。


けどな、春馬の笑顔はあの子が居るからやった。


見た事ないぐらい輝いてた。


あの彼女、


私じゃ・・・・・・


あかんねんもん。


春馬、笑うてへんねん。


分かんねん。


ずっと見とったんやから。


あんな彼女よりも。


やけど、春馬にはあいつが必要なんやろ?


アイツしか居らんのやろ?


・・・・返したるよ。


バイバイ。


いつか・・・・見返したるよ。


次会うまでに、


あんな・・・春馬なんか・・・・


忘れんとな。


・・・・・さよなら。


春馬。