「おはょ」


眩しい光が、部屋の一面に広がる。


目の前には、春君の笑顔。


「・・・・・・ぉはょぅ・・・・」


昨日の事思い出すと、何か恥ずかしくて。


「笑美、はだけとる。」


「・・・えっ!?」


言われて、下を向くと。
胸元が、がっつり空いていた。


「襲うで?」


「やっ・・・・!やめてよっ!!」


「アハハ、はよ直さんとほんまに襲うで?」


春君て・・・・・・・、


こうゆうキャラ!?


・・・だったの・・・?


洗面所で、自分の姿を見ると。


左手には・・・


「指輪?」


見覚えのある指輪。


とっといて・・・くれたんだ。


それだけの事が、嬉しくて。


何だって出来るような気がした。

「・・・・ッッ・・」


部屋に戻ると、テレビから音が漏れていた。


「何見てんの?」


「ん〜?分かれへん。」


テレビに目を向けると、


水嶋みなみ・・・ちゃん。


「水嶋みなみちゃんじゃん、」


「あー・・・・」


ちょっとだけ昔の、嫌な記憶がよみがえる。