「何かお腹空いたわぁ・・・」


「もうちょっと何でしょ〜?」


「やけど空いてん!」


子供みたいに拗ねる春君。
春君はいつもお腹空いてばっかだよ。


「春君、ちょっとこっち向いて?」


「ん?」


信号が赤に変わって、少しだけ余裕が出来たから、一瞬だけこっちに向かせた。


「ふっ!?」


「おいしー?」


まぁこんな事もあろうかと、
用意しといたんですよ。



サンドイッチ!!!!


「旨い〜★」


春君の満面の笑みを見て、今朝の早起きも報われた、って感じ。


「作ったん?」


「うん。絶対言うと思ってたんだもん♪」


「でも、ちょっと無理矢理食わせすぎや」


笑いながら言う春君。


・・・まぁ確かに。


思いっきり突っ込んだからね、


「いいじゃん!はい、も一個♪」

恥ずかしいから、


『あ〜ん♪』


何て出来ない。


もし春君が、それを望んだとしても・・・・・ね(笑)


「ねぇ春君、今までどんな子と付き合ってたの?」


「いきなりやん」


横顔だけでも、笑ってるのが分かる。


「何か気になったんだもん。」


雑誌とかではよく、


『可愛い子』


とか言ってるけど。


本当のとこどうなのよ?


って、今思った。