・・・・温、泉?


「温泉?」


「そう、嫌?」


「ううんっ!行きたいっ!!」


「よかった・・・じゃぁ行こうな?」


「うんっ」


温泉かぁ・・・・


楽しみだなぁ・・・・。


「ねぇ」


「何?」


「あの・・・さ、」


「おん」


「春君は・・・何で別れようって言った・・・の?」


自分から聞いたくせに、
怖くなって、
だんだん弱まった声。


「一生言わん」


「えっ」


予想外。


言ってくれると思ったのになぁ。

「そっ」


「あっ拗ねてる」


「拗ねてない〜〜〜」


「拗ねてるやん」


「拗ねてないってば〜」


本当は、若干拗ねてるけど。


言いたくないしっ


「じゃぁ俺も質問、」


「何?」


「一年さ、誰・・・・・・やっぱええわ」


っおい!


「付き合ってないよ。」


外してたら格好悪いけど、
こういう事じゃないかと思って。

「!!!」


あ。当たってたんだ。


びっくりしてるのが、顔に出てる。


「春君は?」


「そんなん居らんよ」


週刊誌には撮られてたけどね。


「そっか」


何か聞きたい事があったのに、
もう、いいや。


何となく、聞かなくてもいいような気がした。