‐sideNATUKI・YURIKO・MIKU‐


「笑美は・・・分かってくれたかね?」


「どうだろうね〜」


三人で話して、笑美に話す事にした。


春馬は、色んな“愛”を隠してたから。


「お互いが、嫌いで別れとんならええねん。」


「うん!うん!」


・・・と、声には出さないが。


頷いてる二人。


「あーそうですかぁって割り切れんのやけど。二人はまだお互い好き合ってるやんか。」


『うん!うん!』


・・・以下同文。


「歯がゆうてしゃぁないねん!」

『うん!うん!』


言うまでもなく・・・。


「あんなに想い合える相手に出会える事なんかそうないのに。」


二人は気付いてないんだから。


・・・全くもう。


「不器用だよね、何か上手くいかない恋愛ドラマ見てるみたいだよ」


もー見てて『うわぁ〜』ってなるんだよね。


「びっくりするぐらい相手の事考えて考えて、結局は裏になってしまうんやろな」


想いすぎて・・・ゆうんかな。


「でも見てると、幸せになるのよね。」


心が・・・暖かくなる、


っていうか。


「あいつ・・・春馬、別れてから笑えてへん。笑うてるけど。前みたいに、心ん底から・・・っていうのはなくなってん。」


おまけに倒れるし・・・。
どんだけ笑美居らんとあかんねん。


「笑美も・・・テレビ見なくなった。何となくとか言ってるけど、春馬君見るのが辛いんだと思う」

前・・・テレビにリモコン投げつけて泣いてたんだよね。


『何で笑うのっ!?』


って・・・隣で泣くから聞こえちゃったよ。


「別れなきゃ・・・いいのに」


結論。


三人で同じ答え。


・・・好きなのに、ねぇ?