「本当は・・・本当は春馬君すぐ来たんだよね。」
驚いてても、もう声をだす事は出来なくて。
「笑美、落とされたでしょ。」
気付いてた、の・・・?
「あれね、春馬君。多分俺のファンの子だから。ってずっとずっとごめん、って・・・・」
夢だと思ってたあの『ごめん』は確かに春君の言葉だったんだ。
「でも、来た事は言わないでくれって。それで、泣いてたら支えてあげてって。」
・・・何で、
・・・何で、
そんなに優しいの?
「笑美が一番気にしてる思うんやけど・・・別れた理由。嫌いになったとかちゃうねん。」
え・・・・?
「これ以上は言えへんけど。でも嫌いとかちゃうねん。」
・・・どういう、事?
「じゃあ最後に、お母さんから一つ。」
最後は・・・お母さんが話し始めた。
「あのね、春馬君が家で待ってた時あったでしょ?」
・・・制服デートした時だ。