「お醤油一本でずいぶん・・・って何で二本!?」


お母さんの声に振り返らず、
自分の部屋に戻った。


好きならぶざまでも滑稽でも・・・


昔人に言った言葉が、何年も経って自分に帰ってきた。


好きだけど・・・


好きでいていいの?


私の心にはまだ何かが邪魔して。



「笑美ーーー!下りてきな!」


「はぁーい」


お姉ちゃんに呼ばれて、下に向かった。


「笑美さ、もう高校卒業じゃん。夏紀も居るし。いい話ししてあげる。」


「・・・?」


「最初に言っとくけど、今から話す事は全部本当の事だけど、受け取るのは、笑美だから。」


「・・・うん・・・。」


そして、まず夏紀君が話し始めた。