「でもずっと居ってくれたのよ?」
「おっおかん!いつから居ったん?」
「今。」
お化けか?
うちの母親は・・・。
「全く、こんな時に看病してくれる女の子も居らんの?」
「居らんのっ」
病院・・・って。
こんなに暇やねんな。
それと同じくらい、
寂しいねんな。
「あぁっ!そうやった!!」
いきなり現れて、椅子にドカッと座った夏紀君。
「なっ、何なん?」
「私一回帰るわよ〜?」
「もう、たっぷり休んで下さい。」
「夏紀君の言う事ちゃうやろ」
まぁ。
騒がしいのが丁度ええんやけど。
「お前が倒れたんはさ、少なからず笑美が関係するやんか、」
「・・・・」
本当の事だけに、何も言えずに俯いてた。
「ヨリを・・・戻すつもりはないん?」
戻せる訳・・・
「戻せる訳ないやん」
「何でや?好きなんやろ、今でも」
「・・・・」
今でも・・・今でも未だ。
大好きや。
大好きやで?
けど、そんな簡単な問題ちゃうやん。
「好きやない。」