「な・・・で?」


『夏紀が言うには、疲労とか色んなのが重なって倒れた・・・って』


「・・・・・っ」


続く言葉に、私は何も言えなくて。


『笑美と別れて・・・精神的にきつかったんじゃないか、って』


・・・春君が、振ったのに?


『行ってあげなよ、』


行ける訳・・・


「行ける訳ないじゃん!!!」


『何で?今でもまだ、好きなんでしょ!?』


「・・・・っ」


だって・・・・、


だってどうしようもないじゃん。

「好きじゃ・・・ないよ。」


好きじゃダメなんだよ・・・。


『じゃぁ春馬君のアドレス!!!何で消さないのっ!』


・・・アドレス。


唯一消せなかった。


全部が・・・。


全部が、本当に終わってしまうのが怖くて。


・・・・嫌で。


「行かないっ・・・行かないよっ」


自分の気持ちから、目を逸らして。


まだ、


逃げてた。


追い付かれて、


気持ちに追い付かれて。


また抜かされるのが。


・・・恐かったんだ。