「ん???何だコレ。」


携帯を開くと、かなりの着信。


「どーしたの?」


「や、何でもない。」


だけど、特に気にしないでいた。

「はぁぁ・・・。」


「どしたの???」


消灯の時間。


眠るはずもなく。


「私さ〜好きなひと居るんだ!」

「えっ!?誰誰??」


私と梨衣子と薫の他に、もう一人のクラスの子を交えた部屋。


そしてその子の爆弾発言。


「誰〜?」


「えっとね〜」


「うちのクラス???」


「うん。」


「〜誰?」


「優!」


優!?


「いいじゃんっ応援するよ〜」


「うんうん」


私の意見に皆が賛同。


そっか。そういえば優はモテるんだっけ。


でも、はっきり聞いたのは初めてだなぁ。


うん、いいじゃん優♪


「薫も梨衣ちゃんも彼氏持ちだもんね〜。いいなぁ・・・」


「そぉ?」


「うん。そういえばさ笑美ちゃんは??好きな人とか、居ないのっ?」


「え?私??」


「うん。」


この子って結構喋る人なんだ。
喋った事もなかったし。


「今は〜居ないよ。」


一瞬、頭に映しだされた顔を。


無理矢理しまい込んだ。


・・・好き・・・


だけど・・・さ。


叶わない想いもあるんだよ。