ありがとう。 ごめんね、 どうしても堪えきれなくて 滲んだ最後の文字。 ーカラン。 薬指から指輪をそっと抜きとる。虚しい音が部屋に響いて。 ・・・プリクラを、どうしても自分で捨てる事は出来なかったから。 机の上に置いた。 ーバタンッッ。 泣きながら、 逃げ出した部屋。 バイバイ。 バイバイ春君。 ーバイバイ。 笑美より。