「あー何か緊張してきた!」


あと・・・一分、


ードンッッ!


爆音とともに、明かりが消える。

見ないように、見ないように。


そっと目をつぶった。


曲が流れてる中で、どうしても春君の声だけが耳に入ってきて。


『ええっと!今回は自分で作詞をしましたっ!!聞いて下さいっ 【Stay】』


春君のソロ・・・。


【Stay】


その曲が、どうしても。
どう捉えても、自分と被って。


周りではファンの子達が泣き出し始めた。


それ程に、入れ込むような歌詞だったから。



このまま、ずっと隣に居たかった。


このまま時が止まればいいと、


君を守れない俺が側には居れないけど。


君だけは、君だけは幸せに・・・。


それが俺の願いだから。













たくさんの人に埋もれて泣いた。

まだ、まだこんなにも好きだ。


声で、


姿で、


言葉で、


匂いで、


泣けちゃうくらい好きだ。


まだ好きだ。


大好きだ。


涙が出る程、大好きだ。