何で嫌って言わなかったのか。


春君は、一度決めた事を、


そんなに簡単に曲げるような人じゃない。


それより何より、


春君の・・・・


気持ちを聞くのが怖かったんだ。

私が子供なんかじゃなければよかったの?


芸能人だったらよかったの?


会いたい、なんて。


そんな事言わなければよかったよ。



思いつくのは、後悔ばかりで。



「・・るくん・・ん・・!!」


もっと、


もっと一緒に居たかったよ。


もう、会えないんだよ。


声も、


触れる事も、


全部出来ないんだよ。


出逢わなければよかった。


全部夢なら・・・・


こんなに悲しむ事も、


なかったのに。


神様、


意地悪すぎだよ。


こんなに悲しいんなら、


こんな風に、別れてしまうくらいなら。


最初から、


私なんかじゃない、


他の、春君を幸せにしてくれるような人を選んでくれれば・・・


よかったのに。


「うわぁーん・・・!!!!」



とめどなく溢れる涙は、


春君との、


想い出の数なのかな。


好きじゃなくなる日は、


来るのかな。


忘れられる日は、


来るのかな。


まだ、まだこんなにも好きなのに。