「どこ行こっか」


「う〜ん・・・そーだな・・・」

急に言われると思いつかないなぁ・・・


あっ!そういえばもうすぐ春君の誕生日だっ!!


「笑美〜?」


そう言って近付いた時、
フワッと香った匂い。


「香水・・・」


「おん♪笑美がくれたやつ。めっちゃ気に入ってん♪笑美もつけとるやろ??」


「うん、みんなもいい匂いって」

「俺も、俺も言われたで。」


二人で見合って笑った。
そして、どちらともなく抱き合った。


「んで、決まった?」


「んとね〜どこでもいいからお店!」


「アバウトやな〜」


そう言いつつ、車を発進させた春君。


(プレゼント・・・買っちゃお)

さりげなくリサーチして、プレゼントも買っちゃおうって言う作戦。


「笑美が制服のままデートすんのって初めてちゃう?」


「あ、そうだね〜春君も制服だったらいいのにな。」


深い意味も何もなく、冗談混じりで言った言葉。


・・・なのに・・・。


「借りてみる?」


「えっ!?なっ!?春君っ!?」

あっという間に春君は車から消えた。