私結構前に見付けたよ???


「ひどくなぁ〜い?私ずっーと前から好きだったのにぃ」


嘘つけ!
ドラマが始まってからでしょ!
この前までは違う人で騒いでたじゃん。


「ね〜、」


「あ、ぁあうん。」


今私の顔引き攣ってないかな?


それだけ言うと、その子は席に戻ってった。


「お疲れ様」


「うん、」


一部始終を見てた薫に、苦笑いで答えた。


「私ね〜春ちゃんと同じ香水買ったんだぁ。」


自慢するように、その場でシュッと噴いた。


「ケホッ・・!」


きっつ!!!
何このニオイ・・・。


クラスに居る人のほとんどが鼻をおさえてる。


窓側の席の人にジェスチャーで、換気を頼んだ。


どこの情報か知らないけど、
そんなきつい匂いなんかしてないよっ!


甘くて・・・爽やかな感じ。


それが春君の匂い。


すっごい安心できる香り。


それに比べて・・・


まったく・・・命に関わる臭いだよ・・・。


どこで買ったの。
あんなの。