優・・・どうしたんだろ・・。


そんな思いも、春君の姿見たら少し薄れた。


車の前に着くと、ハンドルに伏せてる春君。


(寝てる・・・?)


ーコンコンッ。


窓ガラスを軽く叩いた。


「っっ〜・・・笑美ぃ?」


寝ぼけ眼の春君。


「うん、開けて?」


「ふぁ〜ぃ・・・。」


欠伸と混ざった声。
そんな春君を可愛い、って思ってしまう私は馬鹿なのかな、


「お疲れ様。」


そう言ってニコッと笑った春君。

(格好いい〜・・・・)


ついつい、見とれてしまう私。


「何かついとる?」


「ん、ううん。今日はサングラス、掛けてるんだね。」


テレビでしか知らないサングラス。それを見るのは何か変な感じ。

「おん、直で来てん。」


「そっか・・・、迎えに来てくれるとは思ってなかったなぁ。」


私の話しを聞きながら、車を出す春君。


「もぅ暗いから心配やったし。」

「ありがとう。」


「ええねんって、俺が送りたかっただけやから。」


送る・・・?
迎えに来た、じゃなくて?


心に引っ掛かった物が解けないまま、車は止まった。