もうきっと、春君じゃないとダメだ。


「神谷!!神谷!!!」


「えっ!?あ、はいっ!!」


そんな事考えてたら、先生に当てられてるし・・・。


「何ぼーっとしてんだ!お前今日居残り!!!」


「えぇっ!?」


「あははははは!!!」


ちょっと・・・笑い事じゃないんですけど・・・。


『居残り?』


「うん・・・ぼーっとしてたら当てられてて・・・。」


『あはは!ダメやんっ。』


「うー・・・。」


『それ、どんぐらい掛かりそうなん?』


「分かんないけど・・・6時ぐらいかな?」


『そっか、あっ・・・!』


「あ?」


という訳で、一応連絡を入れる事に・・・。


『笑美か〜?』


電話越しに聞こえた竜雨君の声。

『居残りやって?あほやな〜』


「ちょっ・・・」


『勉強、せなあかんで。』


今度は夏紀君の声と共に、後ろからは笑いを堪える声が・・・。


「ちゃんと勉強してるからぁ〜」

今日はたまたまだもん・・・。


『笑美?』


やっと春君の声。


『頑張ってな?』


「うん。」


そこで途切れた声。


電話の内容思い出して、また一人で笑う。