「もぅ、三年だぁ・・・。」
「え?」
「三年生だよ〜?もう。」
「あー、そうやなぁ。」
「そうやなぁ・・・って、進路決めなきゃいけないのにぃ。」
進路・・・・、
俺が、高校三年ん時は仕事してたからなぁ。まぁ、全然売れへんくて困ってたけどな(笑)
「将来の夢とかないん?」
「夢か〜昔はね、何かあった気がする。」
「何か?」
「うん。もう忘れちゃった。」
「そっかぁ。」
夢・・・・かぁ。
「どうしよ〜進路。」
「そんなん俺のお嫁さんでええやん。」
サラっと口から出た言葉。
目の前には、顔を真っ赤にする笑美。
「笑美〜?」
顔が自然とにやける。
「しっ・・・進路調査に何て書けばいーのよっ!」
「春君のお嫁さん♪って。」
「馬鹿。」
あれ?本気やで、俺は。
いつでも俺んとこ来い??
何てな。
本当のプロポーズは、もっと格好良くしたる。
それは、近い未来の話し。