何で夏紀君が居るん!?


見慣れたはずの笑美ん家。
見慣れたはずの百合子さん。
見慣れたはずの美空ちゃん。


ひとっつも、見慣れへん夏紀君の姿。


「何で・・・夏紀君が居るん?」

「・・・お姉ちゃんと付き合ってるから?」


首を傾げながら言った笑美。


・・・って。


ちょっと待ってーや。


えぇーーーーーーーー!!


「何で黙っててん!」


「べっつに言う必要ないやんか!」


いや、あるやろ。大問題やで?


「本当楽しいわね♪」


笑美のお母さんのこの言葉に、4人で目ぇ合わせて笑うた。


言葉になんかしてへんけど、きっとこん時の4人の想いは1つやったと思う。


『ずっとこんまま一緒に居られればえぇ。』