暗い部屋。


やっぱり笑美は居ない。
笑美が居るだけで、嘘みたいに明るくなるのにな。


(眠い・・・。)


もうとにかく眠い。
でも、笑美は待ってたいし・・・・、


ーWINー



睡魔。



ーピーンポーン


部屋中に鳴り響くチャイム。


あかんやん・・・、俺寝てたん?(寝てる以外に何がある。)


笑美来たんや・・・・。


「はい?」


『春君?』


「開けたで〜?」


たったそれだけの会話。


笑美は、俺が居ない時以外は絶対自分の鍵を使わへん。


笑美がどう思ってそうしてるかは分かれへんけど、俺は嬉しい。


やって、一秒でも多く、


笑美の声が聞きたいやん?