「春君ーーー?」
遠くで笑美の声がする。
でもあかん・・・眠い。
起きられへんー・・・・。
「ねー、誰か来てる!!」
ーピーンポーン。
何回か繰り返さられるチャイム。
「んー・・・笑美出てぇー・・・」
眠すぎて起きられへん。
パタパタと笑美の足音が遠くなる。
『・・・・っ・・・』
『っっ・・・』
誰かとの話し声ぎ聞こえてきて、やっと重い体を起こした。
宅配便とか、そんなんやって思ってん。
「笑美誰ー?」
寝ぼけてて、おかしいんかと思った。何かの見間違いかと思った。
「志乃・・・?」
「作ちゃん?」
何で志乃がここに居んねん。
そん時、俺の時間は一瞬止まった。