だから、差し出された手に、素直に手を差し出した。


安心出来る様な暖かい温もりが、あなたの手から伝わってくる。


でも、すぐにその世界は終わりを告げる。


あなたも消えて行ってしまう。


「待って!」


そう叫んだって、あなたは待ってくれない。


私はその場にしゃがみ込んだ。

大量の涙が落ちてくる。


あの時もそうだった。


あなたが消えて、私は泣いて。


そんな時、空から声が降ってくる。


優しい声で。