でも結局は、咲は蓮が好きで、蓮は咲が好き、そのことには最近、美波も気づいてきた。
そして美波と俺は咲たちを邪魔しないようにといつもは４人の道を２人で歩いていた。

「蓮くんと咲ちゃんあそこまでラブラブオーラ出してたら両想いってわかるんじゃないのかな〜？」
「…そうだよな」
「あっ…ごめんね翔くん？」
「大丈夫。気にすんな」

美波には俺が咲を好きだということを言った。美波はほんとに優しくて、いろいろと辛いとき相談に乗ってもらっていた。

「いつもありがとな、相談乗ってもらって」
「ううん、いーの。私は翔くんと帰れるだけで嬉しいから。」
「俺と帰るの嬉しいか？」
「うん。私がここに存在する理由があるみたいで安心する。」
「そうか…。」
「あ、私クレープ食べたい！買ってくるね！」
「じゃあ俺、ここで待ってるわ」

咲と蓮の気持ちに気づいてから、美波と過ごす時間が増え、一人で悩んでいる時よりだいぶ楽になった。