気づいたら美波の家に向かって走っていた。

「はぁ…はぁ…」 

ドアノブを回すと、カギがかかってないようで、すぐに開いた。

「美波…?」
「え、翔くん?」

そう言ってる姿見てるだけなのにすっげードキドキする。

「咲ちゃんとは付き合ってる?」
「美波」
「へ?」
「俺美波が好きだ」
「え?」
「咲じゃなくて、いつの間にかに美波のこと好きになってたみたいだ。」
「え、ウソ…」
「嘘じゃねぇよ?すげえ好き。?」
「わ…たし…咲ちゃんと翔くんが付き合ってると…思って…好きな人が自分じゃない人と…付き合ってるの…見るの嫌で…学校休んでたの…」
「好きな人って…俺だったの?!」
「うん…1年のころから…翔くんのこと…好き…」
「マジ?すげえ嬉しい。…じゃあ、俺と付き合ってくれる?」
「うん…!すごく嬉しい…!」

花のように微笑んだ美波に俺は手を繋ぎ、キスをして、二人して「両想いって幸せだね」って言って笑った。

その後、

「実は、蓮くんと咲ちゃんが付き合い始めた日、翔くんが寝てたところに…キスしちゃったんだ。ごめんね。」

手を繋ぎながら真っ赤な顔でそんなことをカミングアウトした美波はやっぱり可愛いと思う。

「この繋いだ手は離さないでね?」
「おう!絶対はなさねぇよ!」

明日も明後日もいつまでも
ずっと…

好きだよ。


                ♡END♡