学校へ行っても、海に会ってしまって、会う度思い出して辛くなっていた。

でも、海は元気だった。

いつもと何も変わっていなかった。

悲しそうでもなく、寂しそうでもなく。


「 海にとって私はそれくらいの存在だったんだ。 」

こんなことばかり思うようになっていた。



「 みら、大丈夫? 」
「 最近痩せた? 」
「 もっといい人いるよ 」

なんて言って友達は慰めてくれる。

(大丈夫なわけないよ)
「 大丈夫だよ 」

(ちゃんとご飯食べられてないもん)
「 そうかな? 」

(海以上の人なんていないよ)
「 そうだよね 」



海のこと、本当に大好きだったの。

私の中ではとても大きな存在だったの。

無くしたくなかった。

ずっと一緒にいたかった。

ずっと一緒にいられると思ってた。