そう思って歩いてたとき…

「お前確か…桐宮だよな?」

「あ、うん。あなたは男テニの神埼健斗くん?」

「ああ。お前なんでそんな思い詰めた顔してんだよ」

「颯人のこと考えてたの」

「颯人?」

「そ。」

「なんで?てかお前颯人とどんな関係なわけ」

「どんなって…恋人だけど」

なんなのこいつ!?颯人から聞いてないの!?

「!?俺、颯人からそんなこと聞いてねえんだけど笑」

そんなの私が知っているわけないじゃない!

「あ、そう。」

「そっけないな」

だって興味ないんだもん笑

「で、何があったんだよ」

「あなたに言わなきゃダメ?」

「いや、無理にとは言わねえけど…」

「じゃあ、言わないわ」

「そうか。なんかあったらまた言えよ」

誰があんたなんかに笑

「もし、そういう場合があったらね」

でも、こいつとしゃべるのも案外いいわね♪