夏には不釣り合いだと
堂々とおっしゃっているのね!?
やっぱり太一は嫌い。
「あれ〜??
ハルっっ!?」
聞き覚えのあるその声。
良く似合う白色のワンピースを身にまとい、
軽やかな歩幅で近寄って来る。
「…スミカ」
凄く嫌な予感がする。
何故だかは分からないけど
「偶然だねっ!!
今そこのコンビニまで買い物に来てたのっ!!
一緒に帰ろうっ」
「あ…ぅ…うん」
ここに来るより近いコンビニが家をはさんで反対側にある。
わざわざ?
「あっ、ハルの噂のイケメンな彼氏さんですかー!?
ハルっ!!紹介してよっっ!」
…スミカと夏が歩くビジョンが一瞬
脳裏を過る。
……そんなわけないよね?
今までだってたまたま
私よりスミカを選んで来た人が多かっただけ。