「ハルちゃん、今日15分くらい、残業できる?
山田さんがちょっと遅れるみたいでね」
「15分ですか!?」
えーんっっ
夏が待ってるのにーーっっ泣
「お疲れー
お先ー」
何で店長、私に頼んだの!?
太一に言えば良くない!?!?
「太一っ!!」
「変わらねぇよ!?」
まだ何も言ってねーよ
それに、あんたが変わってくれるとも思ってねーよ
「夏に言っといて!!!
裏から出てすぐのポールの所に居てるから!!」
「ちょっ」
「言えよ!!!」
太一の言葉を遮って仕事につく。
もう会えるという気持ちからの
15分は本当に長い。